帝都物語
映画「帝都物語」を観ました。
とにかく思ったのは、
金かかってんな~~~!!
と、いうこと。
めちゃくちゃ豪華なキャスト(いきなり平幹二朗と勝新と大滝秀治登場から始まる)
ありとあらゆる種類のセットと特殊効果
同じく色んなパターンの特撮とCG(80年代の作品として非常にクオリティが高い)
出てくる人(エキストラ)の多さ
日本初のハイビジョン撮影による映像の綺麗さ
とか、それを2時間半近くやるのが本当にすごい。
スタッフもとにかくすごいメンツ。
演出は80年代のものなんだけど、
実相寺昭雄監督を筆頭に中堀正夫さんや浦岡敬一さんという、ウルトラマンを作った人たちのカメラワーク、カットの切り方、それによるテンポの良さは今観ても古くなく飽きさせない作りになっててすごいと思う。
他にもコンテ作画が樋口真嗣、スチールが原田大三郎、音楽が新日本フィルハーモニー交響楽団、そしてコンセプトデザイナーがH・R・ギーガー。
ばかみたいなメンバー。
(でも、翌年公開の「ガンヘッド」のが制作費はかかってるみたいだから、
やっぱガンヘッドは金食ったんだろうなーと。改めて。めちゃくちゃ好きだけど)
ストーリーはちょっとわかりにくいとこもあってwikiとかを見ながら補完したが、
役者さんはとても良かったと思う。
一部、登場したキャラには実在の人物もいたのだが、
本物の資料写真なんかにめちゃくちゃ似てた。
原田美枝子さんはいつ見てもきれいな方なんだけど、
クライマックスのシーンは終始かっこよくて凛々しかった。
そしてやはり魔人カトー、嶋田久作さん。
とてつもないインパクト。後の様々な作品に影響を与えたとされる強烈なビジュアル。
映画初出演・初主演というのを全く感じさせない存在感と演技がすごい。
よくこの人居たよなと思う。
てか、後から知ったけどこいつが主人公なんだよな・・・・
ストⅡのベガが主人公のSF、しかも明治以降の近代が舞台のパラレルワールドで神話やオカルトっていうのは斬新だったろうなあ。
さて、次回は帝都大戦を。